歌舞伎 – KABUKI –

歌舞伎衣裳とは?

日本が世界に誇る伝統芸能【歌舞伎】は江戸幕府の開府とほぼ時期を同じくして誕生しました。
始まりは京の四条河原で出雲阿国が大流行させた『かぶき踊り』だとする説が有名です。
以来【歌舞伎】は400年を越える歳月の中で日本独特の美意識によって花開き、
世界的にも高い評価を受けています。

助六 ▲ 助六

“動く錦絵”とも呼ばれる【歌舞伎】の舞台を
華やかに彩る視覚的な美しさにおいて、
とりわけ私たちを魅了してやまないのが、
個性豊かな歴代名優たちの演技と共に、
その創意工夫と携わった先人たちの
遺産が脈々と受け継がれた、
ひときわ輝きを放つ絢爛豪華な衣裳です。
どうぞ劇場まで足をお運びください。
LIVEの臨場感、ぴんと張りつめた緊張感とともに、
総合芸術【歌舞伎】を衣裳という側面から
ご体感くだされば幸いです。

今月の各座公演日程

松竹衣裳が携わった歌舞伎の公演日程は おしらせページよりご覧ください。

衣裳展示の日程

助六 ▲ 展示の様子

総合芸術である【歌舞伎】、
その美の結晶とも評される衣裳を飾ることにより、
その場所にあたかも‘錦絵’の世界が再現される。
そんな衣裳展示は全国各地で催されてきました。
そして今現在も開催されています。

衣裳展示の日程は
おしらせページよりご覧ください。

歌舞伎衣裳のお話

【歌舞伎】における、われわれ衣裳方の仕事というのは、
街のレンタル衣裳屋さんのようなリース業と違い、
『手配』『着付け』『手入れ』『保管』という流れがあります。

手配

公演の演目が決まると、担当する主役の役者さんたちとの打ち合わせをします。
所謂「見せ衣裳」といわれるもので、
それぞれの役者さんの好みや役どころにふさわしい衣裳の提案をし、
素材・デザイン・染め・織り・刺繍・仕立てまでの工程を
「舞台稽古」に間に合わせるために、短期間で行います。

着付け、及び手入れ

演目ごとに衣裳を衣裳部屋に準備し、
その都度、役者さんの楽屋に持ち込み『着付け』をします。
そして出番を終えた役者さんが楽屋へ戻る頃を見計らい、楽屋でスタンバイし、
役者さんが衣裳を脱ぐお手伝いをします。
そして、衣裳一式を衣裳部屋に持ち帰り、白粉(おしろい)や汗で汚れた部分を手入れし、
必要があれば繕い、最後にアイロンをかけ、次の日に備えます。
公演期間中、この一連の流れは毎日繰り返されています。

保管

保管

われわれ衣裳方の仕事のなかでも『保管』という部分は
とても大切な仕事として位置づけられています。
というのも、今現在わたくしたちが観ている衣裳というのは、
歴代の役者さんたちや衣裳方が作り上げ、
工夫してきた素材・色・模様・形・組み合わせです。

着物自体が日常的に着ることがなくなってしまった現代では、
昔と同じような染めや織りができる業社や職人が非常に少なくなり、素材や染料も変わってきています。
われわれはそんな厳しい環境の中でも決して妥協せず、
「本物」を残していく、「本物」がわかる人材を育てていくことが大事なことだと捉え、
日々を積み重ねています。興行が終わって、着物をほどき、手入れをして保管するところまで、
常に気を抜かずに仕事を全うしています。

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