日本舞踊 – JAPANESE DANCING –

日本舞踊について

舞踊衣装『藤娘』 ▲ 『藤娘』

日本舞踊の歴史をひも解くと、まず私たちが日ごろから慣れ親しんで使っている【舞踊】という言葉。 これが『舞(まひ)』と『踊(をどり)』が合わさった造語である事が分かります。

日本舞踊は、江戸時代からの『歌舞伎舞踊』と、京阪方面の『上方舞(地唄舞)』とに大別することができますが、 それ以外にも衣装や鬘(カツラ)を着けずに踊る『素踊り』や、『歌謡舞踊(新舞踊)』などが派生し、 時代の流れに則して、現在の踊りの世界は多種多様になってきています。私たちは日本の風土に育まれ、 独自の発展を遂げた日本の『舞踊文化』を「衣装」という側面から、幅広くお手伝いさせていただいております。

お稽古から舞台に立つまで

歌舞伎の世界とはまた異なる日本舞踊の世界。実際に舞台に立つまでの簡単な流れをご説明いたします。

【入門】

日本舞踊の流派は全国におよそ200以上あるといわれています。まずは流派に所属し、その先生の元でお稽古を積みます。(各流派の代表・家元のご自宅に稽古場があることが多いです。)毎年、舞踊会を開催している先生もいらっしゃいますが、2~3年ごとの開催が一般的です。舞踊会の開催は、劇場を予約する必要がある為、だいたい1年前には開催日が決定します。修行を積み、先生からお許しが得られれば、その時点でその日舞台に立って踊る演目が決定します。

【舞踊会開催までの流れ】

① 打ち合わせ・寸法とり

開催の平均1ヶ月前〜2ヶ月前に各スタッフ(衣装・鬘(カツラ)・小道具・大道具・照明等)との打ち合わせがあります。そこで、私共衣装担当が当日衣装を着用する方を実際に測ったり、先生と衣装の形・色・柄について打ち合わせを行います。

② 見せ衣装

先生に来社していただき、衣装をお見せしながらの打ち合わせを行います。舞踊会は一日にして平均20演目ほどを上演いたします。演目によって様々な衣装がありますが、例えば『藤娘』でしたら、同じ藤柄でも色々な柄や色がある為、その中から当日着用する方に合う衣装を先生と決めていきます。

③ 稽古(下ざらい)

衣装・鬘(カツラ)・小道具を使用しての稽古(下ざらい)を行います。稽古は1ヶ月前に行う方もいらっしゃいますが、多くは当日の1週間前〜3日前に各劇場・会館にある稽古場やリハーサル室にて行われます。(地方公演の場合は前日に本番で使用する舞台での舞台稽古になることが多いです。) 当日使用する衣装は普通のお着物と違い重量があったり、その扱い方が違ったりしますので、稽古の日に少しでも慣れていただくように私共も努めています。
また、曲の途中で着替え(早替わり)をする演目もありますので、その時間的タイミングを計ったりもします。またいざ稽古で着用してみて、寸法やイメージが違い、衣装の追加・変更が出ることもあります。その場合は寸法なおしや衣装の変更を行い、当日までに用意します。

④ 本番

いよいよ本番当日。舞踊会の開演はお昼時の11時〜12時頃が一般的ですので、私共はそれに合わせて開演の2時間から3時間前に劇場入りをします。その会の規模に合わせて衣装スタッフを3名から4名、大きい会では6名から8名を派遣致します。
衣装行李(衣装箱)から衣装を取り出し、衣装部屋の棚等にその日の演目の順番に並べていきます。そしてその演目の順番に従い、アイロンをかけたり、造り帯を作ったりと、準備を進めます。当日舞台で踊られる方はまず楽屋に部屋が用意されていますので、浴衣に着替え、出演時間の2時間前くらいから顔師さんによるお化粧に入ります。お化粧ができあがると次は衣装となりますが、平均で出演の1時間前が着付け時間となります。
衣装の着付けが終わりましたら、次は鬘(カツラ)です。だいたい20分~30分前が着用時間となります。そして小道具を用意し、写真撮影(写真屋さんが入っている公演では設けられているスペースにて行います)を行い、いよいよ舞台へ出演となります。出演時の様子は、撮影し動画で残す場合が多いです。
また、舞台に出演している間、サポートしてくださる「後見さん」という方もいらっしゃいます。「後見さん」は、間違えたり、躓いたりなど、舞台上での様々なアクシデントをさりげなく手助けをしてくれます。

以上が、舞踊会出演までの簡単な行程となります。今後はもっとお子様や若い方々に日本舞踊の世界を知っていただき、当社の衣装を着ていただきたいと思っております。
歴史ある日本舞踊の世界をより身近に感じていただけるよう、衣装を通じて皆様のお役に立てることを目指して私達は歩んで参ります。舞踊衣装に少しでも興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問合わせくださいませ。

舞踊衣装のご紹介

舞踊衣装 赤(緋)綸子雲霞枝垂桜繍振袖着付(あかりんずくもかすみしだれざくらぬいふりそできつけ)『京鹿子娘道成寺』より ▲ 赤(緋)綸子雲霞枝垂桜繍振袖着付

『京鹿子娘道成寺』

赤(緋)綸子枝垂桜縫振袖引着について
衣装の形として、娘の振袖・お引きずりに振帯の一般的な形ですが、金冠(金烏帽子)をつけて中啓を使い、能をもとにする重厚さを表現しています。 この赤の着付の間の長唄の歌詞は、能「道成寺」からそのまま使われています。

赤・白・黒は、格調の高い色で、着付の柄は枝垂桜に横霞の縫で霞は朝もやを現し、娘道成寺で後半には横霞をなくし、枝垂桜のみの柄にする場合もあります。その場合は白地墨絵桜を用います。帯は黒繻子地に狂言模様で、能・狂言からの模様を用いています。

白拍子とは、中世より踊りなどの芸能を見せますが、酌婦としての一面もあり、決して品格の高いものではありません。流派によっては、この振袖の上に長絹をつけて、より能装束に近づける演出もあるようです。
赤のかぶせを引き抜いた後は、同じ柄の浅葱・藤色になり、一変して町娘の恋心を踊るくだけた歌詞になります。一番最初に竹本(義太夫)で道行を踊る場合、現在は黒地を使いますが、江戸期から昭和の中頃までは赤振袖に黒の振袖姿にかつらは、現行の帽子をつけて、さし物で飾られた形にし、最近では十代目坂東三津五郎丈が歌舞伎座で竹本でなく、歌詞の違う常磐津で踊り、復活させました。

舞踊衣装 鏡獅子(後ジテ) ▲ 鏡獅子(後ジテ)

『鏡獅子(後ジテ)』

能装束の形で、上ものは紺地、金立涌に向かい蝶と唐花の模様の織物で法被といい、肩の袖は折り込み、厚紙の芯を入れて立たせ、勇猛士を表現しています。
半着付も装束柄で、歌舞伎の鏡獅子(後ジテ)の決まり柄になっております。能の場合は、柄や色に決まりはありません。袴は、大口といい、後ろに長方形のござの芯を入れて、縫い合わせています。白地に金あじろ地に牡丹柄織物で、決まり柄です。踊り手の背中にY字型の木の台をあてて、袴の後ろを立たせて内側に巻き込むように着付けます。袴の中心に石帯を垂らしており、装束の決まりの形になります。

古典舞踊の製作やレンタルほか、お問い合わせやご相談は下記までお願いいたします。
Tel :松竹衣裳(株)東京 舞踊課 03-6663-9951
Mail:sc_buyo@shochiku-costume.co.jp

Tel :松竹衣裳(株)大阪 舞踊課 06-6224-0331
Mail:sc_osaka_buyo@shochiku.co.jp

ワークショップ・セミナー

松竹衣裳では新たな試みといたしまして、【ワークショップ】と【セミナー】をご提案いたします。
【ワークショップ】は常日頃ご贔屓にしていただいているお客様向けの勉強会、
【セミナー】は一般のお客様向けの体験講座とさせていただきます。
どちらも「見る・聞く・触れる」がテーマでございます。

実際に日本舞踊で使用されている衣装や小道具を手に取っていただき、弊社が培ってきた知識と技術をご堪能いただければ幸いです。お客様の向上心や探求心を掻き立てるひとときになりますよう務めさせていただきます。
当面の間は関東エリア限定とさせていただきますが、将来エリアを拡大し、サービスを日本全国に拡大していけたらと考えております。

【ワークショップ】

松竹衣裳を従来からご利用いただいている日本舞踊経験者のための企画です。

この企画の主旨といたしましては、舞踊会を2~3年毎に開催されているお客様に向け、公演と公演の間に、新たな勉強の場を提供したいと考えております。 勉強会といっても様々な形がございます。お客様のご要望に合わせてカスタマイズいたしますので一度ご相談ください。

【料金】お一人様1回2,000円~ (※1)
【会場】松竹衣裳葛西営業所 (※2)
〒134-0086 東京都江戸川区臨海町3-6-4 ヒューリック葛西臨海ビル7F

  • ※1…料金は内容によって異なります。詳しくは、おしながき(料金一例)をご参照ください。
  • ※2…会場にお越しの際は、電車・バスなどの公共交通機関をご利用ください。(近隣の駐車場は混雑により、ご利用できない場合がございます)出張サービスも承っております。(ご利用の際は別途出張料金が発生いたします)

詳しくは、下記までお問い合わせください。
Tel :松竹衣裳(株)舞踊課 03-6663-9951(平日10:30~16:00)
Mail:sc_buyo@shochiku-costume.co.jp

  • ※ 件名に『ワークショップ希望』とご記入ください。
  • ※ 誠に申し訳ございませんが、【ワークショップ】は当面の間、関東圏のお客様限定とさせていただきます。

【セミナー】

「今まで日本舞踊に触れたことがないけれど、どんな世界なんだろう?」など、日本舞踊に興味を持たれている方にピッタリの企画です。
この企画は、日本舞踊で使用する「衣装」の色や模様、「小道具」の使い方などを中心に松竹衣裳の観点から解説をしていきます。
学校等の課外授業の一環、企業様のイベント、「浴衣の着付け」のような身近なテーマ、また変わったところでは「日本舞踊を裏方の目線で学びたい」といった様々なご要望にお応えいたします。

【料金】お一人様1回2,000円~ (※1)
【会場】松竹衣裳葛西営業所 (※2)
〒134-0086 東京都江戸川区臨海町3-6-4 ヒューリック葛西臨海ビル7F

  • ※1…お申し込みは一組5名様以上とさせていただきます。料金は内容によって異なります。詳しくは、おしながき(料金一例)をご参照ください。
  • ※2…会場にお越しの際は、電車・バスなどの公共交通機関をご利用ください。(近隣の駐車場は混雑により、ご利用できない場合がございます)出張サービスも承っております。(ご利用の際は別途出張料金が発生いたします)

詳しくは、下記までお問い合わせください。
Tel :松竹衣裳(株)舞踊課 03-6663-9951(平日10:30~16:00)
Mail:sc_buyo@shochiku-costume.co.jp

  • ※ 件名に『セミナー受講希望』とご記入ください。
  • ※ 誠に申し訳ございませんが、【セミナー】は当面の間、関東圏のお客様限定とさせていただきます。

【おしながき 料金一例】

■ 舞踊演目講座

娘道成寺 ……………………………………… 3,000 円 ~
・衣装小道具の解説
・恋の手習いから鞠唄への衣装引抜き
・振り出し笠の小道具体験
鏡 獅 子 ……………………………………… 2,500 円 ~
・衣装小道具の解説
・小姓の衣装から獅子の衣装への着替え
藤  娘 ……………………………………… 2,000 円 ~
・衣装小道具の解説
・振袖引着着付け講義
・小道具体験

■ アラカルト講座

浴衣の着付け ………………………………… 4,000 円 ~
帯 結 び …………………………………… 3,000 円 ~
舞台衣装着付け ……………………………… 3,000 円 ~

詳しくは、下記までお問い合わせください。
Tel :松竹衣裳(株)舞踊課 03-6663-9951(平日10:30~16:00)
Mail:sc_buyo@shochiku-costume.co.jp

  • ※ 件名に『お品書きについて』とご記入ください。
  • ※ 表示は全て一名様のご料金です。
  • ※ その他有料で様々なオプションもご用意しております。

稽古着の販売

弊社はお稽古着の販売も承っております。
衣装仕立を売りに裾引きも留袖から中振袖、振袖を取り揃え、お色も三色からお選びいただけます。長袴につきましては、役に応じて角マチ型、捻じり型をご用意しており、色も三色展開でお好みの色を選んでいただけます。

他にも新商品の開発を進めておりますので、今後こちらのホームページ内にて紹介していきたいと思っております。

稽古着の販売

『お稽古着の販売を始めます』

ご注文をいただいてからお仕立てまで、少々お時間をいただきます。
お問い合わせやご相談は、下記までお願いいたします。
Tel :松竹衣裳(株)舞踊課 03-6663-9951
Mail:sc_buyo@shochiku-costume.co.jp

葛西営業所 見せ衣装スペース

葛西営業所フィッティングルーム「松羽目」 ▲ 葛西営業所フィッティングルーム「松羽目」

舞踊関係の衣装を扱っております葛西営業所では、写真のようなお部屋(衣装スペース)をご用意しております。
衣装の打ち合わせはもちろん、実際に衣装を着ていただき、所作台に上がっていただくことも可能です。また写真撮影等、用途に応じて使用していただけたらと考えておりますので、お気軽にご相談下さい。

日本舞踊の小道具

当社は日本舞踊において、衣装以外に小道具も取り扱っています。
古典舞踊において使用されるもののなかで、演目によっては決まりものがございます。
ここではその中からいくつか代表的なモノをご紹介いたします。

・「三番叟」白翁面・面箱・宝莱山中啓、その他の面、女面、般若面

三番叟(白翁面・面箱・宝莱山中啓)(その他の面)(女面)(般若面)

寿式三番叟の中で用いられる道具、面箱に翁面を入れ、露払いの千歳が持って出ます。中啓は三番叟のもの。面箱に納められている翁面は老人の意味合いではなく、長寿・福徳・悟道の人を示したもので、神人一体を形容したものです。その他で紹介している小面は若い女性の面、般若面は女性の執念、嫉妬をあらわした面です。

・「鏡獅子」女扇・二枚扇(団十郎砂子)・手獅子・差し金蝶々(彩色)、春興鏡獅子、金鞨鼓・バチ・振り鼓

鏡獅子(女扇・二枚扇(団十郎砂子)・手獅子・差し金蝶々(彩色))(春興鏡獅子)(金鞨鼓・バチ・振り鼓)

言わずと知れた長唄の大作。「いつかは鏡獅子」と憧れる方も多いと思います。写真では掲載していませんが、正月飾りの八足台や獅子の段の大牡丹も使用しています。

・「手習子」梅と椿の日傘・手習草紙・こより・懐紙・差し金蝶々(黄)・赤鼻緒の草履

手習子(梅と椿の日傘・手習草紙・こより・懐紙・差し金蝶々(黄)・赤鼻緒の草履)

桜の花の咲くのどかな春の日に寺子屋帰りの町娘が道草をする姿を描いた踊り。蝶を追いかけたり、こよりで縁結びのまじないをしたり、娘のかわいい振り事が多く付けられていて手ほどき曲として用いられる事も多いです。また、舞台上の演出で桜の散り花をふらせたりもします。

・「藤娘」藤の持枝・塗り笠・扇・赤鼻緒の草履

藤娘

藤娘は五変化の一つで大津絵に画かれた女性がモチーフとされます。塗りの妻折傘を目深に被り、藤の枝を肩にした美しい娘が浮気な男心のつれなさなど、艶っぽく踊っています。舞台の中央に大きな松の大木を置き、上から藤の房を垂らすことにより、幻想的な舞台装置となっています。衣装も着替えがあり、華のある作品となっています。また、最後の段切れに特大(普通の枝の1.5倍ぐらいの大きさ)の藤の枝を使用する方もいます。

・「連獅子」獅子頭・扇・牡丹持枝

連獅子(獅子頭・扇・牡丹持枝)

松羽目の舞台に狂言師右近と左近が獅子を手にしての登場。文殊菩薩の霊山 清涼山にかかる石橋の情景、獅子の子落とし伝説と仔を思う父の心情等が前ジテの見どころ。宗論または胡蝶の合狂言をはさみ、獅子の精になっての後ジテ大牡丹や二畳台も出し、華やかに獅子の狂いを踊り、豪快に毛振りをして、獅子の座にて終幕。見ごたえのある舞台です。(※宗論では、坊主笠、叩鐘、団扇太鼓、数珠を使用)

・「花魁」花魁提灯・三本歯下駄・傾城莨盆・煙管

花魁(花魁提灯・三本歯下駄・傾城莨盆・煙管)

舞台は吉原仲の町のメインストリート。両側には引き手茶屋が並び、華やかな舞台。遊女屋の前からここを通って茶屋に行くのが花魁道中です。外八文字で優美に花魁が練り歩く。(外八文字をマスターするには3年かかるらしい…。)提灯は、箱提灯ともいい、供奴で使用される物も同じ種類です。

・「草摺引」鎧・中、小

草摺引(鎧・中、小)

曽我ものです。荒事である為、ド派手な舞台となります。兄の十郎の危難を救うため、五郎が逆沢瀉の鎧を持って駈け出そうとするところを朝日奈が鎧の草摺(下の垂れの部分)を持って止めるというストーリーです。舞踊では、和田の舞鶴に変えたりしています。力比べから吉原の遊女の話まで細部に洒落っ気を入れ込み派手でユニークな構成となっております。

小道具も荒事とあって、大仰な物となっています。刀は松王丸も使っている大、中、小の三本刀の中小となっており、全長(中)150cmとこれで中刀なのか、というくらいの大きさとなっています。

・「烏帽子・殿中差し」

烏帽子・殿中差し

引き立て烏帽子は天辺を引き立てて儀容を整えた揉烏帽子です。
写真は左が「吉良上野介 五三桐紋入り殿中差」、右が「浅野内匠頭鷹の羽、紋入り殿中差し」

・「羽子板」押し絵羽子板(左:吉三、右:宝船)

羽子板(押し絵羽子板(左:吉三、右:宝船)

宝船の羽子板は長唄の「羽根の禿」(義太夫の禿は松竹梅)、吉三の羽子板は「幻お七」で使用します。羽子板は押し絵と画絵があり、押し絵は型紙に綿や布で凸凹をつけ、絵付けをして立体的な仕上がりになっています。

日本舞踊の小道具の製作やレンタルほか、お問い合わせやご相談は下記までお願いいたします。
Tel :松竹衣裳(株) 小道具課 048-953-2830(直通)
Mail:sc_kodogu@shochiku-costume.co.jp

新舞踊について

新舞踊は大正時代に新舞踊運動によって生まれた日本舞踊のジャンルであります。近年では、演歌を振り付けた歌謡舞踊も盛んに行われております。BGMに歌謡曲や演歌、民謡、などの曲を使い、その曲に各流派の先生方が独自に振り付けをして舞台で踊る舞踊であります。現代では「歌謡舞踊」という呼び名は一般的ではなく、「新舞踊」「新日本舞踊」と呼ばれていることが多くなっています。

弊社では芸者の衣装をはじめ、花魁・遊女、その他の衣装を10000点以上ご用意しております。お客様のご要望により、イメージに合わせたプランでお手伝いさせていただきます。なお、遠方のお客様に向けまして、タブレット端末を使った見せ衣装・打ち合わせを行えるようなシステムの導入などを検討しているところです。

新舞踊小道具 傘 ▲ 傘
新舞踊小道具 お扇子 ▲ お扇子
新舞踊小道具 桜、梅の持ち枝 ▲ 桜、梅の持ち枝

新舞踊の小道具におきましては、
・傘(グリーン、紺色、ブルー、蛇の目、番傘他)
・お扇子(9寸5分、1尺、特殊な柄)
・桜、梅の持ち枝、藤の持ち枝
・下駄(日和下駄、駒下駄他)
・団扇(ぼかし、柄物他)
等、多数取り扱っております。オーダーメイドも可能となっておりますので是非ご利用ください。

【舞踊会の打ち合わせから本番の流れ】

① 打ち合わせ

舞踊会の打ち合わせとしまして、会主様にお話をお伺いします。
踊られる曲名、かつらの形、衣装の恰好、時代やテーマにあわせ、一曲ごとに打ち合わせし、お客様と衣装、小道具の確認をしていきます。それぞれ衣装担当、小道具担当の者が、それぞれ曲のイメージにあわせてご用意致します。

② 見せ衣装(衣装合わせ)

その後、ご都合が良い日に弊社の見せ衣装場にて衣装合わせをさせていただきます。葛西営業所に来社される際は、事前にご連絡をいただけましたら、最寄りの葛西駅、葛西臨海公園駅まで車での送迎も可能です。

会主様はもちろん、実際に衣装を着用される方にも見せ衣装にお越しいただけます。実際に衣装をご覧になり衣装を決めていただき、着用される方の寸法、イメージに合わせて、必要であれば仕立て直しをご提案させていただきます。お客様のイメージに合わせて生地を選び、染め、お仕立てまでサポートさせていただくことも可能です。
また、ご要望にあわせてオリジナルデザインの衣装や仕掛け物なども制作できますのでご検討下さい。当日は、衣装・小道具スタッフの派遣、荷物の配送の手配等も行っております。衣装、かつら、小道具合わせて会場にお運びすることも可能です。そして専門の知識を持ったスタッフが現場にお伺いし、着付け、小道具の組み立て、配置もさせていただきます。我々の技術と知識で、誠心誠意対応させていただきます。

新舞踊の衣装の製作やレンタルほか、お問い合わせやご相談は下記までお願いいたします。

Tel :松竹衣裳(株)東京 イベント課03-6663-9953
Mail:sc_event@shochiku-costume.co.jp

Tel :松竹衣裳(株)大阪 舞踊課06-6224-0331
Mail:sc_osaka_buyo@shochiku.co.jp

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